“フィリピン・クリオン島を助ける愛の会”の現地責任者であるエリエゼール・M・パスクア主教(フィリピン・キリスト合同教会総主教)が、10月20日、日本基督教団の招きで来日、最後の25日の夜を中井町の『愛の樹ふるさとの家 日田』に一泊し、久しぶりの“愛の樹の家族との再会”と、なりました。
家長であり師であるあいかわオショチが、癌のためさぞやつれているであろうと心配していたエリさん(彼の名前のエリエゼールからの呼び名)は、安心し、それどころか、全身全霊を包まれてなお余りある大な力を受けて、
「これからまた新たな一歩を踏み出すぞう!」との決意を胸に、元気に帰国の途に着きました。
その前日には最高裁判所長官を訪問しました。今回の来日中パスクア主教に付き添い世話をしておられた、日本基督教団の阿蘇牧師と、フィリピンキリスト合同教会から派遣され、在日フィリピン人のために尽力しているサントヨ氏のお二人も同行されました。
お二人は、法律の壁により日本国籍を取得できないでいた非婚の日本人父とフィリピン人母を持つ子供たちに、何としても日本国籍を取得できる道をと、支援し奔走してきた方々でした。
本年6月4日、大法廷は国籍法違憲判決を出し、ついに彼らが日本国籍を取得できる道が開かれました。その法廷も、その前に開かれた、子供たちを証人として呼んだ弁論のための法廷も傍聴しておられたとのことでした。
その裁判長である長官に会えたことを、大変に喜ばれ、心から判決への感謝を述べておられました。
この判決は、長年全く閉ざされていた道を開いてくれました。
これからこの道を歩いていくためには、様々な準備・支援が必要になります。日本在住の子供たちだけではなく、フィリピンには、同様の子供たちが何万人といます。彼らとその家族が日本国籍を取得し、日本で生活をする道を選んだときの、受け皿がとても大切な問題になってきます。
サントヨさん達は、CJFF(Center for Japanese-Filipino Families)の一員として働き、まず母親たちが英語の教師になれるような体制作りを始めようとしています。彼の妻は現に150人もの子供たちに英語を教えています。
もう1つとても大切なことと切実に思うことがあります。それは私たち日本人の心です。彼らをよそ者と見る心が私たちの中に少しでもあったら、ここまでの歩みが水泡に帰してしまいます。マイナスにすらなってしまうかもしれません。
これは、私たちにとって、経済力はあるが・・・のレッテルから脱皮し、精神性の高い大きな温かい国になれるかどうかの分岐点、その道を歩み始める絶好のチャンス!と思います。
静かに背後で役に立ちたいと願っています。



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